ノーブレーキ事故 最終

2013年07月27日 18:55

女性は40分後に緊急血管造影と動脈塞栓術を終えて
救命救急センターCCMに入院した。
見違えるように、顔色が良くなった。
・ ・・・・
止血は幸運にも良好だった。

翌日、出血傾向がなくなったことを確認して
大動脈閉鎖バルーンカテーテルをバッキョした。
ソケイ部の動脈の穿刺部位を血管縫合して確実に止血する。
・・・・
40時間後に、2回目開腹手術を行った。
タオルを肝臓からおそるおそる抜き取る。

止血できている。
・・・・・
そして受傷5日目に人工呼吸の気管チューブを抜いた。
・・・・・
予測救命率は83%。
助かって当然。

だが、ちょっと待て、
確率では10人に二人は命を落とすことになっている。

CTを見直すと、下大静脈損傷が見えた。
敵はやはり下大静脈損傷を合併していた。
手ごわいはずだ。

救命当然の出血性ショックを当たり前のように助けることも
そんなに容易ではない。


ノーブレーキ事故 完



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