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ノーブレーキ事故 その15

2013年07月25日 18:46

まもなく予定手術時間の60分が近い。
圧迫した薄いガーゼに血液は染みてこない。
さらに、止血タオルを左側からあてがった。
これで肝臓の止血はほぼ完了。

脾臓の止血に取り掛かった。

脾臓からも出血あり。
脾臓出血は小さくても、
重症頭部外傷があるときは、
直ぐに脾臓を摘出する。
まごまごしていると、頭部外傷が悪化するから。
血圧低下は頭部外傷による後遺症を悪化させる。
女性の頭部外傷はCTでない。
だから、
脾臓は止血治療を試みることができる。
多発外傷の手術優先順位を間違うと命を失う。

肝臓の圧迫止血部位をそっとはずした。
「出血なし」幸運だ。
でも、もう一度タオルをあてがう。
そんなに簡単に止血できるはずない。
かならず、また出血する。

肝臓の圧迫タオルをそのままにして
脾臓の周りにもタオルを入れて、
手術を終える。

48時間後に、2回目の手術を予定する。
下大静脈出血は手ごわい。

このように、肝臓損傷に良く行う手術手技が
タオル圧迫止血だ。
(続く)


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