ノーブレーキ事故 その6

2013年07月13日 18:25

「O型輸血入れるよ、レベルワンに通しているね」丸橋医師
「緊急O型ではなく、A型もってきています。
患者は八戸市立市民病院かかりつけ、
血型A型判明しています」河野裕美医師
「輸液の反応を見るけど、
同時に、大動脈閉鎖バルーンを入れるよ」丸橋医師
そういいながら丸端医師は水色の手術ガウンを着こんだ。
助手は、濱舘香葉医師。

口の中で出血が湧いていた。
赤い血が口から出る。
気道はまだ保たれている。
重症ショックでは、それだけで気管ソウカンが必要だ。
また、口腔出血で気道が危ないときも気管ソウカンが必要。
女性は気管ソウカンになる。
誰もがそう思った。

「気管ソウカン準備して」丸橋医師
女性は、血圧が下がり、脳の血流が減っている。
正常な反応ができないはず。
女性は四肢をゆっくり動かすが、
その動きに目的はない。
意識が落ちている。
ショックのせいだ。
まさか頭部外傷合併?

「ハンドルが二つに折れていました」吉村医師
「それじゃ、ハンドル外傷だ、腸管膜出血、膵臓出血。この二つ。
仮に、出血は収まり、手術を回避できそうなバイタルサインでも、
腸間膜損傷なら高頻度に腸損傷を合併する。
膵臓損傷ならこれだけで、手術になることあり。
手術室を予約してくるね」私は走って2階に向かった。

ERでは劇的救命チームが診療を継続する。
(続く)


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