ノーブレーキ事故 その4

2013年07月11日 18:23

「出血性ショック、輸液を入れたら出発します」吉村医師
隊長は、リザーバー付き酸素マスクで酸素100%投与し始めていた。

患者は女性だった。
しかもまだ若い。
呼吸28回の速さと、脈が触れない低血圧、
心拍数80.
言語が混乱している意識状態。
出血性ショックの3だ。
出血量は、30%以上だ。
体重50kgと推定して、
7%が血液量。
3.5Lが女性の全血液量。
その30%から40%が出血している。
1Lから1.5Lだ。

第一印象はショックで重症。

吉村医師は、
ショックの女性に対して手順通りに
まず、頸と胸の診察からはじめる。
頸の筋肉がひくひく動く。
これは、ショックが重症な証拠。
呼吸補助筋を使った呼吸だ。
呼吸音は正常。

全身冷や汗。
生食500mlの点滴ボトルは
すでに救急車の天井にぶら下げてある。
右腕にゴムの駆血帯を巻く。
幸運だ。
静脈が膨れた。
20Gの針を刺した。
成功。
針から逆流するわずかな血液で血糖を調べる。
なぜ血糖検査か?
ブレーキ痕がない事故。
6Sチェックだ。
失神、syncope
痙攣、seizure
酒、sake
自殺、suicide
居眠り、sleep
低血糖、sugar

そのうち低血糖を直ぐに調べる。
低くない。
(続く)


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