ノーブレーキ事故 その3

2013年07月10日 18:22

患者の初期評価が終ったばかりだった。
救急隊3名が、後ろのハッチドアを上に跳ね上げて
ストレッチャーをまさに、救急車内へ入れようとしていた。
吉村医師は、患者に接触する前に事故車を見た。
ハンドルは折れていた。
電柱に直撃した車にブレーキ痕はない。
フロント大破。
車内スペースの変形ない。
エアバッグなし。
救急車内は、まだ騒然としていた。
車内搬入直後。
モニターと血圧計がつけられる。
酸素切り替え。
吉村医師は後部ドアから救急車に飛び乗った。
高規格救急車と呼ばれる一般的に走っている救急車より
小さめな2B型と呼ばれる救急車だった。
床の高さが高規格車より低い。
2B型とは
ベッドを最大2個の意味。
実際には、ベッド1個と
簡易スクープストレッチャ1個。
実践で、ベッドを二つ使うことはない。

最初のバイタルサインを吉村医師はモニターで見つめた。
血圧値はなかなか出ない。
脈拍は触れない。
呼吸数は40、
心拍数は100。
眼でモニターを追う。

血圧測定不能だった。
指は患者の左手首を触り終えた。

次に、自分の顔を患者の口に近づけた。
気道を診る。
ERでは、先に気道、次に呼吸、循環の順。
現場で救急車に後ろドアから飛び乗った場合は、
頭側に救急隊が2名いる。
そのため、観察しやすい、
トウコツ動脈触知から診察をはじめる。
しれからすばやく、気道と胸の上がりを見る。
(続く)
・・・・・・

お知らせ
「移動緊急手術室」のニュースが
7月11日(木)よる10時~
『NHKジャーナル』という
NHKのラジオ第一にて全国放送されます。
時間は、8分程度です。

ラジオですよ。
おまちがいなく。


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