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中学校に出動アナフィラキシー その2

2013年06月20日 18:07

「鮫タンクより八戸ドクターヘリ1どうぞ、鮫タンクランデブーポイント到着」
「八戸ドクターヘリ1より鮫タンク、南方向よりアプローチします」整備長

14時ちょうど、高度280mから斜めに高度を下げていたEC135。
「テールクリアー」整備長。
学校の2階の高さくらいで停止した。
そして、地上の白い雪を見つめた。
気温は零下。

ゆっくりと高度を下げる。
「雪舞ってないかな」機長
機長は、雪の深さと新しさを気にしている。
深ければ、機体が沈む。
新雪だと、粉雪が舞い上がり、視界が取れなくなる。
「舞っていない、硬い雪、そのまま降ろして」整備長
「降ろすよ」機長
雪は舞い上がらなかった。
「右接地」
「左接地」機長
「着陸14時ちょうど。右のドアを開けます」整備長
そういって、整備長は前左ドアを開けて機外へ出た。
機体の前を回り、機体の右側面に進む。
右側窓を通して、救急車が見えた。
救急隊員がストレッチャーに寝かせて患者を救急車に収容するところだった。
右ドアが開き、
長谷川研修医、私、加藤ナースの順で機外に出た。
メインローターは回転数を落としてはいたが、
まだまだ、轟音を立てて回っていた。
それぞれ、腰をかがめて、小走りで機体から離れた。

30m走ると、救急車だった。
ミス色の感染防御服を着た救急隊員が、手招きをしている。
それに吸い寄せられるように、3人は進んだ。

中学生は、震えていた。
おびえていた。
これまで経験したことがない、強い痒みと、頭痛。
アナフィラキシーショックの話はよく聞かされていた。
今回がそれだと直感的にわかっていた。
(続く)


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