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連続自殺 最終

2013年06月14日 18:05

機内では、血糖検査と体温測定をした。
血糖120、体温35.2度。
「血糖よし、体温は低めでちょうどいい。
北国の気候が奏功している。
現場活動時間11分でようろしい、最短」
私には、この女性の治療がうまく行く予感がした。

14時20分八戸市立市民病院着。
ERには、低体温装置のアークテイックサンが用意されていた。

女性は速やかに、鎮静と低体温治療が始められた。
体温は34度に下げられた。

女性の家族に説明すると、安心した様子だった。

翌日、低体温治療が終わり、体温を少しずつ戻す。
4日目体温は36度。
鎮静剤を止めた。
数時間後、開眼した。
「えっつ、まさか」治療成功を望んだ私自身も疑う。
吉岡隆文医師が話しかける。
「手を握ってください」
女性は弱いけれど、手を握り返した。

「おおおおお」回診していたみんなにどよめき。
「劇的救命ですね」ナース
「誰が、ドクターヘリで現場に行ったんでしたっけ」吉岡隆文医師
一呼吸置いてから私は自分を指差す。
「えっ、ボス?さすがです」吉岡隆文医師
「いいとこ取りですまない」
「すごいです」吉岡隆文医師
「時速200kmのドクターヘリのおかげだよ」
「意識が戻ったら、精神科の治療をしっかりと始めます」
先月まで精神科研修をしていた研修医が言った。

20代女性の劇的救命だ

青森県は自殺者の多い県で全国7位。
多いわけだ。

県では、自殺者対策に本腰を入れ始めた。

連続自殺 完




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