連続自殺 その4

2013年06月13日 18:04

女性の顔は黒ずんでいた。
顔に、イッケツ点と呼ばれる、
窒息時に、出る点状出血が無数にある。
たしかに、首吊りの身体所見だ。
でも運がいい、心臓が動いている。
救急隊の処置が良かったのか、
発見者の処置が良かったのか、

吉村医師が気管ソウカンした。
私は、輸液路。
「血糖検査はヘリコプター内でするよ。
優先順位は、酸素化回復、二酸化炭素適正、血圧維持、そして低体温治療導入だ。
ここで、することは、気道だけ。
離脱急ぐよ」
私は、腕にゴムを巻いて、女性の血管を浮き出せた。
その操作中に、みんなに発令する。
「隊長、直ぐに離脱できるように、モニターはずして。
収容は、八戸ER]
救急車から女性を外に出す。
風が強い。
ドクターヘリストレッチャーに乗せ変える。
家族が心配そうにそばに近づいてきた。
すぐに、肉親とわかるくらい顔が似ている。
「何とか、助けますから。がんばります」
私は、なんの根拠もないが、
がんばりますの
言葉が口に出た。

14時15分離陸。
離陸して直ぐにCSへ無線を入れた。
「イッケイ蘇生後、意識JCS300、循環OK,
気管ソウカン中。
低体温治療導入準備、鎮静開始準備おねがいします。」
「オールコピー」CS
(続く)


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