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理想の上司とは その2

2013年03月25日 18:19

佐々木救急救命士がオレンジ色のショックボタンを押す。
男性は、1秒の遅れもなく、
電気ショックに反応し、
体が動いた。
すぐに、先ほどと代わって佐々木救急救命士がCPRを始める。
隊長は、上司からこれまでの経過を聞いた。

ここから、直近の病院まで30分以上ある。
八戸ERまでなら1時間20分。

アメリカのシアトルには「777ルール」がある。
119通報の救急電話を受けてから7分以内に現場に到着し、
7分間で. 応急治療を済ませ、
7分後には病院に収容する. という原則だ。
だから、この町から病院までの搬送時間30分以上は、
異常事態と考える。
「777ルール」から外れる。

八戸では、搬送時間に7分以上かかるときは、
救急救命士によるチューブを気道に入れる。
それにより人工呼吸をすることにしている。
病院まで近ければ、
マスクによる人工呼吸でもいいが、
長時間では、より確実な人工呼吸を行う。

高柳救急救命士は、ダイレクトブルーPHSを鳴らす。
チューブを気道に入れる特定行為の許可をもらうためだ。
電話に出たのは、
濱舘香葉医師。
彼女は2年前にこの地域の診療所に勤務していた。
「気道にチューブを入れてください」
この時刻まで現場到着から3分だ。
まだ制限時間の7分内。
残り4分以内でチューブで気道確保して現場を離脱する手はず。
高柳救急救命士は、男性の口に喉頭鏡を入れた。
すると、喉がごくりと動く。
佐々木救急救命士はCPR中だった。
高柳救急救命士が指示する。
「CPR中止、呼吸と脈の確認する」
チューブを入れるのは中止。
佐々木救急救命士は頸動脈を触る。
高柳救急救命士は、顔を男性に近づけて、
呼吸を感じる。
「脈あり」佐々木救急救命士
「呼吸あり」高柳救急救命士
「心拍再開、17時21分」高柳救急救命士が宣言した。
高柳救急救命士はAEDモニターを見る。
心室性不整脈はあるが、きれいな心電図波形だった。
(続く)


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