八戸港出動 その2

2013年03月14日 18:54

今日が1人で行うCSを初めての吹谷さんは、少しだけ緊張していた。

短いけれど正確な情報をCSからもらい、
3人は、廊下を走った。
ERからヘリポートまでの110mの廊下に、
コーナーが3ヶ所ある。
すべてのコーナーには、カーブミラーが取り付けられている。
直線を全力疾走、コーナーは少しスピードを緩めて、
カーブミラーを見て曲がる。
ポケットでは、
PHSが出動コールをまだ伝え、鳴り続く。
廊下のパトライトは、辺りに、
ドクターヘリ出動を知らせている。
病院の機能が、
ドクターヘリ優先になっている。
「医療の原点は救急医療にある」院長の口癖

11時25分離陸。
高度250mで、北を望む。
やはり、北方面は、雲が厚い。
だけど、海岸線ははっきり見える。
沿岸の工場の煙突と煙も見える。
目的地は、視界の中だ。
安全に飛行できる。

白い船体のシルバーフェリーを越えた。
八戸―苫小牧を5000円7時間で結ぶ、フェリー。
風呂もあり、レストランもあり、
AEDもついている。
11時27分救急車が現場到着した。

フェリー埠頭の近くが現場だ。
11時29分現場上空近くを旋回始めた。
少し前、赤車現場到着し、着陸支援体制に入ったことが無線で教えてもらった。
「消防八戸より、八戸タンク、そこからドクターヘリが見えるか」
「八戸タンクです。見えない」
おかしい、ドクターヘリは現場近く200mを旋回しているのに。

「八戸ドクターヘリ1より、八戸市民病院どうぞ、
赤車、白車を発見できない。
現場に目印になる建物はあるか」整備長
「三菱製紙工場」CS
「三菱製紙ならここより少し北です」神田看護師が室内通話で教えてくれる。
機長は左旋回を止めて、
機体を右に傾けた。
右旋回を少し加えて、機首を北に向ける。
シルバーフェリーの岸壁の隣の隣の岸壁には
黒い大きな貨物船が停泊していた。
八戸の港は大きい。
その西には、八戸飛行場の滑走路が見えた。
(続く)


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://doctorheli.blog97.fc2.com/tb.php/1304-e121c4ac
    この記事へのトラックバック