三沢倉石その2

2013年03月05日 19:53

脳出血だろうか、それともくも膜下出血か。
意識が悪いと、呼吸が弱くなる。
舌が落ち込む。
いびきのような呼吸になる。
だから気管にチューブを入れる。
チューブを入れる前に鎮静する。
まず、鎮静剤を注射する。
それには、血管確保だ。
赤坂医師は腕の静脈に針を刺した。
そして鎮静剤を注射した。
異常に高かった血圧は下がりはじめた。
しっかり鎮静し、
しっかり血圧を下げてから
気管ソウカンする。

木川医師は一発で気管ソウカンに成功した。
ヘリコプターに患者を収容する。
これから脳浮腫、腫れている脳に対して、
1人工呼吸で二酸化炭素を適正にする。
二酸化炭素がたまると脳浮腫になる。

2人工呼吸で酸素投与をする。

3意識がなく誤嚥しやすい喉に、
チューブを入れてつばが気管に入らないようにする。
風船を膨らます。

この三つで、脳を守る。
病院到着時から始めるより、
現場で治療開始する方がいい。
もし、くも膜下出血なら、
救急車の横揺れ、頭部方向への加速度は、脳に悪い。
くも膜下出血の原因の脳動脈瘤が再破裂するかもしれない。
鎮静はその破裂する確率をさげる。
ヘリコプターは横揺れがない。

離陸時ほぼ揺れはなかった。
機長の腕はいい。
風も味方してくれた。
病人が乗っているヘリコプターを離陸させるとき、
機長は細心の注意をはらう。

木川医師は上空から
ダイレクトCTの指示を無線でCSに送った。

おそらく、八戸ERでは、朝から込み合っているはず。
そんな中でも、ドクターヘリ事案は最優先するはず。

患者は無事八戸市立市民病院救命救急センターに着陸した。
着陸時、血圧140。
非常にいい血圧管理だ。
ヘリポートから真っ直ぐCT室へ移動した。
(続く)


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