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第15回専門医の在り方に関する検討会報告

2013年02月19日 18:55

2013年1月18日厚生労働省で開催された会議に出席しました。

八戸市立市民病院副院長 今明秀 

新専門医制度開始は2017年開始に変更することが厚労省案として提出された。
理由は専門医によっては初期臨床研修の2年間も加味した研修プログラムが想定されること。
つまり、2015年度から初期臨床研修を始め、
2017年度から専門医研修に入る医師が新制度の対象となる。

2017年度の新制度開始に先立ち、
既に専門医を取得した医師の移行措置を始めるという厚労省案については意見が分かれた。

移行措置としては、新専門医制度を踏まえた基準で、
専門医更新を行うことが想定される。
虎の門病院山口院長は、「新しい専門医を教えるのは、まだ新専門医を取得していない医師になる。
移行措置を早く始め、然るべき医師には専門医資格を与え、
その医師が新しい専門医を養成していくことが求められるのではないか」と厚労省案を支持した。

がん研究会有明病院門田院長と日本医師会小森理事は、
「移行措置を簡単に考えるべきではない。
新制度による専門医誕生後から移行措置を始めるのは分かるが、
それ以前から開始するのは誤解を招く」と指摘した。
・・・・・・
サブスペシャリティ領域、専門医の認定・更新等、専門医の認定機関の3点が取り上げられた。
総合診療医も含めた19の基本領域の上に設けるサブスペシャリティ領域については、
明確に診療領域が特定できる領域の専門医は認める一方、
疾患名や症状を冠した専門医のほか、
特殊技能に関する専門医は別に考えるべきという意見が支持された。
・・・・・
私は、
1人の医師が複数の基本領域の専門医の認定を受けることについての議論の口火を切った。
「例えば外科専門医が救急科専門医も取得し、
交通外傷の救急などを担当している現状を踏まえ、
その逆もあるが、
救急、リハビリテーション、総合診療医については、
診療領域が幅広く、かつ他の基本領域とも重なる部分があることから、
複数認定を可能とすべき」と提案した。

日医小森理事は、「そもそも一つに限るべきという議論はしていない。
安易にダブル、トリプルで取得できるような専門医のレベルであってはいけないということ。
現実的には複数取得は容易ではないものの、
認定基準を満たす医師がいれば複数認定を認めるべきだ」とした。

聖路加病院福井院長は「一つのみしか認めないのは難しいのではないか。
10年、20年やっていくうちに複数認定の存在意義が変わってくる可能性もある。
最初から決めない方がいいのではないか」。

山口委員は「今委員の考えも分かるが、複数認定を認めると、
逆に専門医を取得していないと、その領域の診療ができないという話にもなりかねない」。
・・・・・
第三者機関について意見が分かれたのは、国の関与の在り方。

自治医大桃井医学部長は、
「専門医に関するデータベース構築をはじめ、
事業は大規模になることが想定されることから、
国の支援、ある日医との連携が必要」と述べた。

小森委員は国の関与に否定的で、
「極めて重要な問題で、財源などについてどこまで公的な意味合いを持たせるか。
プロフェッショナル・オートノミーの観点から、
財源についても自分たちで手当する方策を考えるべきであり、
全医学界の英知を結集する覚悟が求められている。
日医はそれ相当の覚悟で臨む」との考えを示した。
・・・・・・
総合診療専門医は、19番目の基本領域とするが、
他の基本領域からの移行などの制度設計は引き続き検討する。

総合診療専門医の活動としては、日常的に頻度の高い疾患・傷害に対応するほか、
地域を診る医師の視点、各科専門医や他の職種との連携が求められる。

研修プログラムは、日本プライマリ・ケア連合学会をはじめ
関係学会(内科、小児科、救急を必須、外科、整形外科、産婦人科を加える)と
早急に委員会を組織して策定することが求められる。

研修プログラムについては、まだ示す段階ではない。
1年から2年じっくり議論して、
国民的なコンセンサスも念頭に入れながらやっていかなければいけない。
診療所や中小規模病院などさまざまな研修場所で、
外来診療、救急診療、在宅ケアを含む訪問診療を学ぶ。
・・・・
桃井委員は「研修プログラムをレベル1からレベル3程度に分け、
全科当直を行う医師が幅広い診療能力を身に付けるために、
レベル1を研修できるような体制の構築を求める」

私は「これまでの各科専門医は、研修医中は気管挿管や救急業務は得意だったが、
専門医になって数年すると、その手技は衰え、残念なことに研修医レベル以下になってしまう。
それを改善するために、専門医研修プログラムに、
仮称全科当直レベル1の研修内容を必須にすることを提案する。
その対象を19領域すべての専門医研修プログラムにできないか」

しかし「本検討会は診療領域別に専門医を認定し、
質の高い医療を提供するためにはどんな制度がいいかという一点に絞り、
議論してきた。
当直を担う医師の研修は別の議論だ」と議論は打ち切られた。

・・・・・
機会を見て、もう一度
全専門医研修プログラムに、仮称全科当直レベル1の研修内容を必須にすることを提案してみたい。


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