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海の町八戸 その2

2013年01月29日 18:25

7時54分、トイレに向かう途中、
右胸のドクターヘリ出動コードブルーPHSが鳴った。
「やはり、早朝、来たか!」
わたしは、トイレを止めて、
階下(かいか)に走った。
廊下の角で、フライトナースに出会う。
「階上町(はしかみまち)で水難です、1名」
これだけしか彼女は知らない。
「OK」前方を見ると、鳩山研修医が走っていた。
先に、ヘリポートドアを開けたのは、鳩山研修医だった。
バスケットボールで鍛えた太腿の回転数は早い。
朝の光が暗い廊下に一直線に飛び込む。
初めてのフライトを前に、
緊張した鳩山研修医は、ドアを開けて
私が近づくのを待ってくれた。
EC135のメインローターは羽の色が消えるくらい
回転数を上げていた。
「これなら、後2分で離陸だな」そうつぶやきながら
開いていた左ドアを私は指差した。
指先方向に鳩山研修医は走る。
長身をかがめて、メインローターの下をくぐる。
右足で灰色のスキッドをふみ、左足でヘリコプターの床に至る。
ドクターシートと患者ストレッチャーの短い間隔の隙間を通過して、
ナース席前のoff the job training席に座った。
私は、その後でドクターシートに座る。
まずシートベルト。
それから無線器付きのヘルメット。
ヘルメットをかぶると、直ぐにナースの声が入った。
われわれ二人より1分前に彼女はシートに座っていた。
「離陸します。シートベルトを確認して下さい」機長の声
「後ろ3人OKです」
私は、鳩山研修医のシートベルトの位置を目視して答えた。

(続く)


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