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二人の腎破裂その4

2013年01月15日 18:37

術者の野田頭部長も同じ考えだった。
右腎臓の摘出部位に止血タオルを2枚入れた。
丸橋医師が手術室に入ってきた。
「ERにもう一人腎損傷がいます。
バイタルはいいですが、CTで造影剤が漏れます。」
それじゃ、TAEだね。
野田頭部長、ERに行ってちょうだい。
ここは、吉岡隆文医師と続きを手術するから」
私は、二人目の止血処置を野田頭部長に任せた。
眼の前の、腎損傷患者は、私が引き継ぐ。
残った手術操作は簡単なものだ。
吉岡医師と二人で皮膚のみを縫合し手術を終えた。
手術室から、直接CT室へ移動した。
・・・・・
二人目の交通事故患者は、高齢者だった。
歩行者×車。
こちらもドクターカー出動。
丸橋医師の説明通りに、腎損傷がある。
野田頭部長、丸橋医師、新美医師で血管造影が始まった。
割れている腎臓からの出血を血管の中から止血(TAE)。
・ ・・・
同時に運ばれたいたバイク事故の運転手は、
股間を強く打っていた。
泌尿器科医師を呼び出す。
こちらは泌尿器科で手術となった。
・・・・
1人目、腎破裂男性は出血性ショックの第一段階として腎臓摘出した。
その手術の翌日、
止血完成、凝固機能改善、体温正常、アシドーシス改善を確認できた。

男性は若い。
高齢者なら、回復までさらに24時間余分にかかるだろう。
若い男性はわずか24時間で、生理学機能が正常にもどった。
外傷では、55歳未満と55歳以上で明らかに救命率が変わる。
もちろん、55歳以上が悪い。
国内も外国も同じ。
男性は、受傷15時間で2回目の手術に向かった。
Staged laparotomyと言う。
昨日腹部に入れた、止血タオルを抜く。
皮膚を正式に縫合する。
(続く)

明日1月16日はATV午前10時チェック!


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