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予測救命率36%への挑戦 その4

2012年12月25日 18:01

重症ショックに対して、
気管ソウカンし、酸素100%で人工呼吸を開始するのはそのため。
酸素を十分に内臓に渡すため。

この患者の重症出血性ショックの判断と
ショック治療は現場からすでに始まっている。

ERでは次々と作業が進む。
1気管ソウカンする。
酸素を十分に与えるため。

2骨盤骨折は重傷だ。
サムスリングという、骨盤固定帯はすでに腰に巻かれている。
巻く高さは、大転子。
骨盤骨折からの出血を減らす。

3大動脈閉鎖バルーンを入れて、下半身を疎血にする。
骨盤出血を減らすため、心臓を止めないためだ。

4体温低下を予防する。
大量出血で体温がさがる。
大量輸液、輸血で体温が下がる。
体温低下で、アシドーシス、凝固障害が出る。
体を温める。
輸液、輸血を温める。

5大量輸血が予想されるとき(10単位以上)は、
凝固因子が減る。
減ると止血できない。
止血不能に陥るので、凍結血漿を輸血する。
凍結血漿は成分献血で作製される黄色い輸血。
凝固因子が豊富に入っている。
赤血球輸血20単位以上必要なときは、大量の凍結血漿が必要。
欧米の文献によると、大量輸血時は赤血球と血漿を同量輸血すべきと。
凍結血漿の注文と赤血球輸血の追加註文をおこなう。

以上の作業が同時に進む。
あるものは、男性の頭に入り、気管ソウカン。
あるものは、男性の腰の両側で、骨盤固定帯を確認、
あるものは、手術ガウンを着て、
男性のソケイ部から、大動脈閉鎖バルーンカテーテルを入れる手術を開始する。
あるものは、電話そして電子カルテで輸血注文する。

すべての作業がそれぞれ進んだ。
このような作業を、水平アプローチ(horizontal approach)と言う。
大規模救命救急センターの得意技。
小規模施設では、医師1-2名、看護師2名以下で患者に立ち向かう。
その場合は、最優先は何かを考え、順番に処置をする。
垂直アプローチ(vertical approach)。

しかし、大動脈閉鎖バルーンカテーテルがうまく留置できなかった。
血管に異常があるのか、
刺す腕が悪いのか。
(続く)


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