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北朝鮮ロケット

2012年12月10日 17:30

救急医の皆さんにお知らせです

北朝鮮ロケットについて厚生労働省からの情報提供です。

今回の飛翔体の推進剤として使用されていると推定される物質は、
(燃 料)非対称ジメチルヒドラジン
(酸化剤)赤煙硝酸
と考えられている。それぞれの化学性状等は下記のとおり。 

1非対称ジメチルヒドラジン 

ヒドラジンの誘導体。酸化剤と混ぜるだけで燃焼するため、
自己着火性推進剤としてロケットエンジンの燃料に用いられることが多い。
人体に対しては吸入・経口・経皮のいずれの経路からも吸収され、
全身的に作用を現す。
常温で無色の液体。
 ○人体作用:
・腐食作用・・・眼、皮膚、上皮組織に対する腐食性を示す(失明の危険)。
・呼吸障害・・・蒸気の吸入による場合、気道上皮障害を起こし、
24~72時間後に遅れて肺水腫に至る可能性あり。
・神経障害・・・中枢神経障害(けいれん、昏睡)。
・血液障害・・・メトヘモグロビン血症、溶血。
 ○治療法:
・洗浄・希釈(表面付着→水で洗う。吸入→清浄空気で希釈。経口→口を漱ぐ。)
・メトヘモグロビン血症に対しメチレンブルーを緩徐に静注(1%溶液1~2mg/kg)。
・呼吸(特に肺水腫対策)、循環の管理、けいれん対策(ジアゼパム等)を行う。
・けいれん、昏睡に対しピリドキシン静注(25mg/kgを3時間)が有効との報告あり。
・禁忌:催吐(腐食性およびけいれんを誘発するため)。活性炭は用いることがある。

・・・・・・・・ 

2赤煙硝酸

硝酸と四酸化二窒素の混合物。
四酸化二窒素と二酸化窒素は化学平衡を形成するため、二酸化窒素も含まれる。
従って、発煙硝酸とは、二酸化窒素の溶解量が異なるが同じ化学物質である。
常温では気体である四酸化二窒素を液体の硝酸に溶かし込むことにより、
取扱を容易にした物質であり、
常温では混合率により無色~褐色の液体となる。
褐色の二酸化窒素ガスを発生する。
 
硝酸 
 常温で液体。
 ○人体作用:
・腐食作用・・・眼、皮膚、気道や消化管の上皮に対する強い腐食性を示す。
 ○治療法:
・洗浄・希釈(表面付着→水で洗う。吸入→清浄空気で希釈。経口→水を飲ませる。)
・解毒剤や拮抗剤は無い。
・禁忌:催吐、活性炭、下剤の投与、アルカリによる中和の企図は行ってはならない。
 


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