スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

脳卒中はスピードが命だよ その3

2012年11月08日 18:44

八戸では、朝、機長からさまざまな説明を受ける。
「万が一、海面に不時着したときは、
機体が片側に傾くはずです。
やってはいけない行動は、海面に浮かぶ機体から直ぐに
脱出することです。
天井のメインローターが自分に襲ってくることがある。
停止していないメインローターは、海面に打ち付けられ、
回転を続けながら、折れます。
そして停止します。
天井のメインローターの安全を確認してから脱出して下さい。
その時、座席下の黄色い救命衣を着込んで。
前の席の機長、整備長が意識を失うことがあります。
多くは前方から墜落するから。
その時は、後ろから前に移動して、
メインローターを停止させてください」
八戸では、医師看護師によるエンジン停止訓練もしている。

八甲田山と東岳の隙間を通過した。
青森市上空を通過する。
下に見える青森県病ヘリポートは融雪装置工事のため、
掘り起こされている。
青森市に基地がもしあっても、
この状況だと、
ドクターヘリはしばらく運休だ。
工事期間は2ヶ月と聞く。

青森市を横切り陸奥湾に入る。
海の色は太平洋と違う。
波が少ない。
青いなだらかな海面が続く。

津軽半島に上陸する。
そして北に向かう。
今別海峡あすなろ公園がランデブーポイントだ。
10時59分、100kmの飛行を終え、
EC135は着陸した。
飛行時間ちょうど30分。
着陸してから患者接触までは約1分
無線で伝えられていた患者情報は正確だった。
下肢の麻痺がある。

血糖は低くない。
脳卒中だろうか。
ただし、血圧が低い。
84/54
脳卒中は、血圧が通常高い。
血圧が低いときは、
大動脈解離により、頚動脈閉塞を考える。
血圧上肢左右差を見る。
心嚢液貯留を超音波で診る。
問題ない。
第一に脳卒中。
第二に大動脈解離を考えた。
患者を救急車からヘリコプターに収容した。
エンジンスタート。
11時16分離陸。
青森県病への収容はOK。
(続く)


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://doctorheli.blog97.fc2.com/tb.php/1169-0a40c050
    この記事へのトラックバック



    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。