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劇的救命 胸痛 その5

2012年10月28日 18:12

丸橋医師は、PCPSチューブをベッドサイドに広げた。
そして、手袋をつけ、青い手術ガウンを着た。
近藤医師は、両側股に、茶色い消毒液イソジンを塗る。
目だけを出した丸橋医師は、長い青い紙布の覆布を男性にかぶせた。
ソケイ部の動脈と、静脈の穿刺は容易だった。
準備の間、タイマーは2分経過を教えてくれた。
頚動脈をチェックする。
心電図モニターをチェックする。
VF→電気ショック
2回目の電気ショックも無効だった。
石崎研修の心臓マッサージ(胸骨圧迫)は続く。
先ほどと違うのは、
石崎研修医は滅菌手袋つけて、清潔な手術布の上から胸骨圧迫をしていること。

CEは、PCPS回路を手早く組む。
血管にチューブを入れ終わるのと、
CEがPCPS回路をスタンバイさせるのは同時だった。
ナースは、アドレナリンの注射タイマー3分を正確に教えてくれた。
ナースは、蘇生処置の流れを、心肺蘇生カルテに書き込む。
美しい連携。

胸骨圧迫は続けられていた。
「PCPS確立、回路良好です」CEが告げた。
「胸骨圧迫終了」丸橋医師が宣伝した。
「ポータブル胸部レントゲン撮影スタンバイ済み」近藤医師
放射線技師の出番だ。
2m先に控えていた循環器内科医師に引継ぐ。
心臓カテーテル治療が始まるのだ。
すでに、CEは、PCPSに流れる血液を直接冷却して体温を下げ始めていた。
カテーテル治療前から、低体温治療を開始する。
脳機能を保つため。
心電図モニターの波形は、ER入室直後と違い、
STが上昇する典型的な異常心電図に代わっていた。
「やはり、心筋梗塞だ」近藤医師
(続く)


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