劇的救命 胸痛 その3

2012年10月26日 21:07


搬送中の心室細動が怖い。

急変に備えて、点滴ルートを取った。
そして、八戸ERへ電話する。
ダイレクトブルーに出たのは、丸橋医師。
「やはり、ACSか、準備して待ってます」
循環器医師に電話し、ERで待機してもらう。

あとは、心筋梗塞の治療指導を早めるだけ。
ダイレクトブルーに電話し状態を報告した。

八戸ERでは、丸橋医師が待っていた。
患者はショック状態のまま、八戸ERに入室した。
まず、心電図モニター。
酸素切り替え。
そして、気道、呼吸、循環評価。
トウコツが触れない。
次に、心電図12誘導検査。
すべての胸部症状がある患者に来院10分以内にすることだ。
この検査で、心筋梗塞がはっきりするはずだった・・・
しかし、所見がない。
心筋梗塞の超急性期には、変化がないことがある。
前もって待機していた循環器内科医医師も診察に加わる。
心電図変化はないが、
状況から心臓疾患を疑う。
心臓カテーテル治療が必要と決断された。
患者の家族に、その説明を始めたときだった。
丸橋医師がさけぶ、
「VF」心室細動のこと。
つまり心停止。
丸橋医師の真正面にいた近藤医師は、
現場出動の赤い災害服をすでに脱ぎ、
スクラブ姿だった。
男性の胸に覆いかぶさり
心臓マッサージを始める。
胸骨のど真ん中を1分間に110回のスピードで押す。
100回以上のスピードで胸骨圧迫するのがが、国際標準。
ある、研究によると、120回以上では、かえって心臓から血液が送られる量が少ない。
100回以下は良くない。
100回より120回の間がいい。
だから、八戸ERではメトロノームを110にセットしている。
1分間に100回のリズムは「アンパンマンの歌」のリズム
110回のリズムは「ポニョ」のリズム
(続く)


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