血栓症 最終

2012年10月15日 18:12


女性に大動脈から血栓を抜き取る手術が始まった。
私と助手は丸橋医師。
・・・・・
うまく行った。
真っ黒い血栓を、大動脈から抜き取る。
肉の塊のような硬い黒い血栓だ。
大量に抜き取る。
すると、詰まっていた大動脈から、鮮紅色の血液が、血吹雪を上げて飛び出す。
血液とともに、残っていた血栓も吹き飛ぶ。
成功だ。
続けて両側の、下肢の先からも血栓を引き抜いた。

血流再開後の、再還流障害に気をつけねばならない。
カリウムはキット上がるはず。
透析の血流は充分だ。
メイロンを注射する。
カルシウムを注射する。

そこに、血管外科の菅原医師が現れた。
「血管吻合をお願いしたい」私
「直ぐに、手術にはいります」菅原医師
「じゃ私は、解剖に入る」
・ ・・・・・
私は、朝から見学に来ていた
慈恵医大学生の鈴木君、琉球大学学生の田村君を連れて、解剖室へ移動した。
15時、解剖が始まった。
助手は、主治医の吉村医師と研修医の梅津医師、
記録係は研修医の石崎医師。
2時間で解剖は終わった。
・ ・・・
男性の血管の手術はまだ続いていた。
左の腕の動脈もつまっていることがわかったのだ。
私は再び参入する。
血管造影をすると、
周りの血管から何とか血流が通っていた。
「優先順位は、脳、そしてこれから悪くなる、腹部内臓」私
「それじゃ腕の血栓除去はやめます」菅原医師
「手術後、脳CTを直ぐに撮影して」私
・ ・・・・・
わたしは、17時半からの会議に出席した。

そして、今晩は当直。
朝まで、持つだろうか。
私の体力

(血栓症 完)


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