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ドクターカー重複要請 南部町・七戸町 その3

2012年10月06日 18:05

腕の血管は太くよく浮き出ていた。
私は簡単に、血管に針を刺すことが出来た。
生理食塩水を全開スピードで開始した。
3分後、
全く症状が取れない。
ぐったりしている。
石崎研修医は2回目アドレナリン0.5mg筋肉注射する。

繰り返し、聴診をする。
呼吸音もまだ異常だ。

時計を見て、3回目のアドレナリ注射の準備をする。

私は、患者情報を八戸ERのダイレクトブルーPHSに入れた。
「いまだ、ショック継続。アドレナリン筋肉注射を繰り返してERに運びます」
「分かりました。ちょっと待って下さい」丸橋医師は、受話器を塞いだ。
わずかの沈黙。
「いま、七戸からドクターカー出動要請です。
交通事故、ショック。
どうしますか」丸橋医師
ここで考えられる選択枝は3つ。
1ドクターカー2号を医師1名ドライバー、もう1名医師。で出動する。
2ドクターカー1号に私が乗り、南部町から七戸町へ直接出動する。
3八戸消防ポンプ車に迎えに来てもらい、医師1名で七戸へ向かう。
4重複要請で断る


七戸町は遠い。
距離約50km。
八戸近郊なら、医師ドライバーでドクターカー2号でも動するが、
七戸町では、遠く躊躇する。
以前も書いたが、八戸救命医師に現地慣れしているもんは少ない。
第2案はどうだろう、私がアナフィラキシーショック患者の救急車を降りると、
のこりは、石崎研修医と救急隊のみ。
研修医にショック患者を任せられるか。
運がいい、救急救命士が乗っている。
第3案は、八戸消防次第。実行したこともあれば、ポンプ車を出せなかったこともある。
第4案何も努力しないで断ることは八戸救命にはありえない。

私は、第2案の私が北上するを選択した。
「丸橋先生、ここからドクターカー1号で私が七戸へ出る。
アナフィラキシー患者は、石崎研修医にまかせる。
アドレナリン注射を繰り返すだけ。
幸い、気道は戻っている」
「分かりました。中部上北消防に伝えます」

私は、消防無線を借りた。
「名川救急より、八戸ドクターカー1どうぞ、
コンです。これより、ドクターカー1号で、
七戸に出動します。
ドクターカー1号は赤灯をつけて、
緊急走行で、名川救急車に追いついてください」
「了解」入江ドライバー

現場で患者を救急車に収容し、
医師が、救急車で現場を出発すると、
ドクターカーにはドライバーのみが残される。
ドライバーは、救急車が現場出発したことを確認してから、
通常走行で八戸ERに戻る。
従って、この瞬間に、
ドクターカーは救急車のはるか後方を走っているはずだ。
わたしは、無線器のスイッチを切って、
ドクターカーの姿が見えるはずもない後方窓に視線を移した。
(続く)


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