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ドクターカー2号出動 最終

2012年09月08日 18:28

鼠径部から太いチューブが2本入れられた。
赤い血が人工心臓と人工肺に入る。
酸素を十分含んだ血液が、男性に帰る。

体温が30度に持ち上がった時だった。
心室細動(Vf)から、リズムが正常戻った。
頸動脈も弱いが触れた。
心拍再開だ。

ERに活気が出た。
「よし、行けるぞ」野田頭部長の声
野田頭部長は、通常走行で、ドクターカー2号を運転して病院へ戻っていた。
・・・・・
家族が見つかった。
「さんま釣りのため岸壁に行っていた。
餌も前もって用意していた」
自殺でない。

集中治療が続けられた。

翌日、瞳孔が散大した。
心臓は戻せたが、
脳はほぼ死んでいた。
脳波検査も平坦だった。

多くの医療者、家族の期待もむなしく
男性は数日後天国ヘ逝った。
・・・・
頭部外傷の男性は、天国へ逝った溺水男性のとなりのベッドで
命をつなげる治療を静かに受けていた。
(ドクターカー2号出動 完)


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