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八戸外傷診療講習会PTLS申し込み開始

2012年07月30日 22:45

八戸外傷診療講習会PTLSが10月20,21日開催される。
看護師コース、医師コースが開催される。
受講申し込みは、
八戸市立市民病院ホームページから。
http://www.hospital.hachinohe.aomori.jp/sb.cgi?cid=60
8月1日午前0時申し込み開始。

日本人の三大死因は、がん、心筋梗塞、肺炎だ。
この三大死因は、主に高齢者に多い病気だ。
近年日本人がガンでなくなる割合が増えてきたのは
生活の欧米化によることも一因とされているが、
専門家は、寿命が伸びて、細胞がガンに変わる確率が増えただけだ。
長生きすると、健康な人でも細胞がガンに変わりやすくなる。
寿命が短かった時代には、ガンで亡くなる人は今より少なかった、と分析している。
厚生労働省は、三大死因を減らすために、様々な政策を打ち出している。
各県にガンセンターや循環器センターが設立されている。
先進地域ではこれらが功を奏してきている。

日本人とひとくくりにすると死因は三大疾患が多いが、将来を担う若者の死因は違う。
若者がガンでなくなることは少ない。
若者が命を落とす時は、事故や自殺が多い。
集団登校中の児童が交通事故で亡くなった。
ご家族も学校も社会も大きな衝撃を受けた。
八戸市でも、小学生が車に跳ねられ死亡、中学生が飛び降り自殺で死亡。
新聞で報道されはしないが、痛ましい事件が起きている。

 一人の子供が亡くなると、あとには大きな悲しみが残る。
若者が命を落とさないようにするには、交通事故の予防や自殺の予防が大事だが、
それだけでは足りない。大ケガをしたときに治せる医療体制が必要だ。
都会では助かった交通事故のけが人が地方では助からない。
日本外傷診療機構によると、扱う外傷患者数が少ない施設ほど、外傷治療の成功率が低い。
数多く手がけている施設は、重症患者でも救命している。
地方では、重症外傷患者は少ないので、
治療成績は、重症外傷患者数が多い都市部より劣ると言う結果だ。
20年前、本州最北端大間町の病院に勤務していたころに、苦い経験をした。
二十代男性の交通事故だった。
大間病院で応急処置をして、全身のレントゲンを撮影したあと、
救急車で1時間離れた総合病院へ転送した。だが助からなかった。

 どうすれば助かるのか、先輩医師に尋ねたが誰も答えを持っていなかった。当
時、外科医はガンの治療の修練を一生懸命していたが、外傷治療については熱心ではなかった。
その後、米国で外傷診療を教える講習会が開催されていることを知った。
その成り立ちは、米国の田舎のネブラスカ州で起きた事故の治療が、
ベトナム戦争で行われていた治療より劣っていたことを反省したことだった。
全米で外傷診療講習会が開催され、外傷診療のレベルが上がった。

私と箕輪、林医師の3人は、米国の外傷診療講習会を研究し、
我が国に見合った形に進化させたものを開発した。
1997年より埼玉県を皮切りに全国展開を開始した。
外傷診療は医師だけで行うものではない。
看護師対象の講習会も2007年に八戸市で第1回を開催した。
そして、今年4月ついに仙台市でも開催することに成功した。

7月28,29日は盛岡で開催した。若い医師が大勢受講した。

これまで開催してきた講習会は救急外来における診療を想定したものだった。
しかしそれだけでは、死にそうな外傷は救えない。
そこで、再び米国をお手本とし、外傷手術講習会を国内に導入した。
2008年に自治医大で第1回を開催し、昨年は東北大学でも開催することが出来た。

若者が、運悪く、大ケガしても助けられる体制は確実に向上している。
事故や自殺の予防と、質の高い外傷診療普及の両輪で、若者の命を守りたい。




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