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救急室開腹術 その4

2012年07月20日 19:54

朝のカンファランス直前、
救急医は16名ERに勢ぞろい、
研修医も4名そろい。
見学医学生も2名、
さらに、救急救命士専門学生が2名、
救急ナースが5名。
オレンジ色のバックボード男性は、
その中央に入室した。
「2ベッドです」ナースが救急隊に告げる。

「輸液5Lで、血圧は100保っています。
すぐに輸血を」新美医師
私は、膨れ上がった腹を診て決断した。
顔面は真っ白。
死人のように無表情。
ショック4だ。
出血量が、自分の血液量の40%を超えているはず。
「ここで開ける」
この状況で手術室の準備は待てない。

腹部ボウリュウは、腹腔内出血2Lで出てくる。
輸液5L急速輸液をやめて、
輸血を開始した。
超音波検査を行う。
Floating intestine loopだ。
腸が血液に中に浮いている。
大出血のサイン。
手術室移動を諦めたわれわれの行動は早かった。
野田頭部長が茶色のイソジンを体に塗り始めた。
丸橋医師は、大動脈閉鎖バルーンカテーテルセットを開封した。
「30分後手術室へ予定通り移動するよ、河野先生、段取りよろしく」
これから始まる緊急止血手術は、おそらく困難を極めるだろう。
手術で精一杯状態では、全体の指揮は取れない。
私は、リーダーを河野医師お願いした。
(続く)


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