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子供の脳死判定 第1話 その4

2012年06月20日 22:43

鎮静剤は少量使うことにする。
まず、呼吸をバッグバルブにして、
酸素ボンベが、届いた。
ドライバーが持ってきてくれた。

点滴の針を指す血管を探した、
ゴムバンドを腕に巻いて、静脈を浮き出やすくする。
動脈の圧より弱い力で巻くと動脈血が腕に回る。
静脈の圧より高い力で巻くと、血液が心臓に戻らすに、腕に溜まる。
このちょうどいい圧で巻くのだ。
そうすると静脈が腫れてきて針が刺せる。
しかし、子供のきゅうりぐらいの細い腕に静脈は浮き出なかった。
両側腕を試したがダメだった。
腕が無理なら、次は足だ。
下腿を見る。
足に骨折はない。
ゴムバンドを両側の膝近くに巻いてみた。
ダメだ。血管が浮き出ない。

それならば、下腿の骨に太い針を押し付けて、
進めて、骨髄に針を刺す方法がある。
骨髄内輸液という方法だ。

救急バッグから骨髄内輸液針を出した。
そして、下腿の骨に差し込んだ。
衆人監視の中で、行う診療は、威圧感を受ける。
山本救急救命士は、取り巻く市民に下がるようにお願いする。
「入った。成功」
ほぼ同時に、ピーポーサイレンが聞こえた。
手技に集中していたので、
近づくサイレンの音に気がつかなかっただけ。
救急隊がドアから出てくる姿を見てホッとした。
(続く)


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