二人の骨盤骨折 その3

2012年07月07日 18:53

おいらせ町の小学校グラウンドの救急車内で、
外傷治療が進む。
胸に圧痛がある。
不整脈はない。
二人の医師は胸骨骨折を考える。
胸骨骨折があれば、その裏の心臓外傷を疑う。
超音波検査を行う。
ドクターヘリの超音波検査装置は青森県庁が購入してくれた物。
心嚢出血はない、心タンポナーデはない。
超音波で直ぐに確認できた。

心電図12誘導検査も必要だ。
心臓外傷なら、不整脈、徐脈ブロック、ST変化が出る。
救急車はゆっくりとドクターヘリに近づく。
後ろのハッチが開き、
患者をバックボードごと、救急車から降ろす。
ドクターヘリストレッチャーに乗せ変える。
ドクターヘリのクラムシェルドアから、
患者をヘリに収容する。
8時48分離陸。
8時56分八戸市立市民病院救命救急センターヘリポートに着陸。
今日の見学生は、小野寺君秋田大学。
一緒に、ヘリポートで出迎えた。
・ ・・・・・
11時32分119番通報は、青森消防に入った。
「平舘村(外が浜町)で脳卒中疑い男性。」
青森消防は青消救急2を現場に出した。
現場まで約20分。
平舘村は竜飛岬ほど遠くはないが、つがる半島の突端にある。
津軽海峡の支流、平館海峡が目の前。
平館海峡を隔てて、
対岸は大間町、佐井村。
佐井村の、診療所は歴史が古く、
日露戦争に、従軍した佐井村診療所医師が、日本で最初に、
赤十字マークを使ったという言い伝えがある。
世田谷の自衛隊病院にその赤十字マークの入った三角巾が保管されている。

平館村から直近病院まで40分。
もし、脳卒中ならさらに、遠方の青森県病に行くことになる。
不確かな情報しかないが、
11時47分青森市消防は、ドクターヘリ出動を決めた。
11時53分離陸
11時33分陸奥湾を横断したEC135は平舘村の一本松地区公園に着陸した。
手足痺れ、ろれつが回らない、顔の動きが悪い。下肢脱力。
脳卒中だ。
12時59分青県病に向けて離陸
13時11分県病着陸
次の出動に備えて
ここで給油する
それから離陸した。
(続く)


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