日本海側の脳卒中へ出動  リミット3時間への挑戦 後編

2012年06月02日 18:47

手の麻痺、顔面麻痺、ろれつが回らない。
不整脈がある。
脳卒中だ。

発症時間は、10時45分買い物中。
脳梗塞だとすれば、発症3時間以内に血栓溶解薬tPAが使えるはず。
まだ間に合う。
ここから、青森県病まで、空路で15分。

八戸市立市民病院救命救急センターでは、
年間約400件の脳梗塞を引きうけている。
そのほとんどを救急医が受け持つ。
多くの施設では、脳外科、神経内科医が受け持つのとは違う。
現場から、ER,ICU,リハビリまで救急医が受け持つことで、
治療法選択の成功、不成功がわかる。
スピードの重要性がわかる。
現場での重症度と入院してからの重症度に違いがある患者がいることを知る。
脳卒中の死因には、肺炎が含まれることを知る。
現場で接触した家族とその後最後まで説明と同意で付き合うことになる。

現場に、CTがなくても、
おおよそ、脳梗塞の広がりと場所を見ぬ抜くことが出来るようになった。

診察が終わろうとしたとき、
いないはずの家族が到着した。
河野医師は、血栓溶解薬tPAの説明をした。
家族は同意した。
それならば、病院で書類の署名などが必要になる。
そのためには、家族も病院へ同時に運ばないといけない。
家族をヘリに乗せることにした。
八戸に搬送なら、この場で説明は終了、
ゆっくりと家族が病院に向かうことも出来る。
入院のしたくをしてから。
青森県病に運ぶときは、だから原則家族同乗。
もっとも、つがる市と八戸市の搬送なら、
長距離なので、原則は家族をヘリに乗せる。

11時58分ランデブーポイントを離陸
12時8分青森市の県病に着陸
そして、ERに車両で搬送となった。

2時間58分で血栓溶解薬tPAが注射された。
ぎりぎりだった。
リミット3時間。





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