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フライトドクター木川 その3

2012年05月18日 18:00

救命カンファランスには、16名の救急医、4名の1年目研修医、2名の2年目研修医、3名の医学部学生(弘前2名、千葉大学1名)の合計25名がひしめく。
すごい、熱気だ。
私を入れても、平均年齢は20歳台。

敗血症患者のガイドラインで、アルギニンを栄養投与することはしないことが発表された。
そのときだった。
廊下の、パトライトが電子音ともに、赤く点滅しただした。
その、15秒後、ドクターヘリ出動コードブルーPHSが鳴る。
丸橋医師と木川医師はカンファランス室から出て、
ドクターヘリ通信司令室へ走った。

六ヶ所村で、指の切断事故。
ドクターヘリ要請だ。
患者の関係者がへりに乗るらしい。
またしても、丸橋医師は、居残り。
木川医師とナースで離陸する。

青森県内に、指の再接着手術を上手に出来る病院は少ない。
弘前大学と、青森市民病院、八戸市になる労災病院。
緊急手術は麻酔科医師の確保が出来る,前2者に限る。

ヘリコプターが離陸後、私はドクターヘリ通信司令室に入った。
天候は思わしくない。
太平洋側の六ヶ所村から、弘前大学へは、約80km。
途中に山脈があるけれど、今の天候は大丈夫。

ドクターヘリが着陸したころ、私はフライトナースの携帯電話を鳴らした。
「指の血流はどう?」私
「これから、見ます」ナース
「指は、切断それとも、皮がくっついている?」私
「薬指はもげてなくなっています。
中指はわずかに皮でくっついている」
「爪を圧迫するテストで、指の血流を見てちょうだい」私

(続く)


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