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医師働き方改革に伴うNHK青森放送

2019年12月21日 08:53

2019年12月18日青森NHKにより誤った報道が青森県内にされました。
「八戸市民病院医師の労働時間把握せず」の見出しの放送です。
放送内容は誤りです。
<放送内容>
八戸市の市立市民病院が、
勤務する医師の労働時間を把握できていないことが病院などへの取材で分かりました。
医師の働き方改革が問題になるなか、
青森労働局はNHKの取材に対し、
「労働時間を把握していないことは法令違反に当たる可能性がある」と話しています。
・・・・・・

これまで当院はブランド病院を目指し、
医師、看護師の質と数を充実させて、国内トップクラスの救急病院を目指して来ました。
ドクターG,
プロフェッショナル、
目撃日本列島、
近田雄一インタビューシリーズ幸せのカタチ 
などのNHKの番組制作に協力してきました。
今回の誤報道は大変残念です。
幸いなことに、地方局の放送だったので
全国放送とはならず、
当院が目指す、
国内トップブランド戦略には影響が少ないはずです。
NHK青森は反省して下さい。
作成した記者は、すでに多方面から追及を受けているかもしれませんが、
今後、いい番組を作ることで挽回すればいいと思います。
ピンチはチャンス。

以下に「八戸市民病院は医師の労働時間把握している」の現状を述べます。
八戸市立市民病院救命救急センターでは、
救急医の出勤退勤時間を電子データで入力し、医師の労働時間を把握しています。
その結果をもとに労働時間を縮小する試みをしてまいりました。
「人を救うには、まず自分が健康でなければならない」
救急医が健康であることは義務です。

現在その労働時間縮小の成果が出ています。
その働きかた改革の経過は
2019年日本救急医学会総会働き方改革シンポジウムで近藤医長が経過を発表しています。
「八戸が改革をできるのなら、
他でもできる」と会場からの賛同の意見を頂きました。

また、診療局では、現在医師の出勤退勤を電子データで管理しています。
そして時間外の在勤時間から自己研鑽を除いた部分に手当を支給しています。
当院は、年間2万人の救急患者、年間2000件のドクターカードクターヘリ、年間1400件の分娩、年間3000件の手術を行う日本最大級の救急病院です。
救急外来には、救急医だけではなく
診療局全体でバックアップし、
呼び出しに応える体制をとっています。
130名を超える医師が夜間、早朝、休日を問わず呼び出しに応じて不規則に出勤、退勤します。
その医師の勤務状況を電子データで把握することはもちろん行っています。

これからも、八戸市立市民病院、救命救急センター、青森県ドクターヘリ、八戸ドクターカー、移動緊急手術室の応援をよろしくお願いします。
 
劇的救命!

皆川洋至先生の救急エコー

2019年12月19日 18:12

来年1月18日(土)、19日(日)に東京の国立国際医療センターで
第8回Point of care超音波研究会を開催いたします。
運動器エコーセミナーをウェブ配信しますので、
研修医の先生方に共有いただければありがたいです。
https://www.youtube.com/watch?v=uB0TygPFx9E

【参加申し込み】
https://sonic-j.com/poc-us/


丸橋医師出演

2019年12月18日 18:37

丸橋医師、栗原医師と古藤医師は
八戸卒業生。
3人現在北里大学救命救急センターに所属している。
フジテレビで密着番組
命の最前線
救命救急24時
丸橋医師、栗原医師と古藤医師
が出演するようです。
12月29日19時から22時

密着!北里大学病院 - コピー


霧の中を北上(最終)

2019年12月17日 18:39

「ドクタヘリどこまで飛べますか。
収容病院に迷っています。
直筋病院へ陸送か、
八戸ERへドクターヘリ搬送か」
「天候は悪化し、先ほどより視界不良ですので、
陸送を選択したほうがいいと思います」CS
救急隊長が
「まもなく東北消防署です。ここが八戸行と直近病院の分かれ道です」
「わかりました。
直近の〇○市立病院にします。
これから電話します。
分かれ道を右の○○市方面に進んでください」
私は、○○病院に携帯電話を入れた。
あいにく懇意にしている脳外科医師はふたりとも手術中だった。
代わって内科医師が電話に出てくれた。
私は電話で状況を説明し収容依頼をした。
「はい、お受けします」内科医師
救急車はサイレンと赤い警告灯で○○病院へ向かった。

40分後、救急車は○○病院へ到着した。

わたしは、申し送りして病院を出発した。
救急車の帰り便で近くの駅まで乗せてもらう手はずだった。
そして、CSに電話を入れた。
「患者を○○病院へ収容してもらいました。
これから、駅から電車で帰ります」

駅へ向かう救急車は普通走行する。
信号ではもちろん止まる。
私の携帯電話が鳴った。
「電車の時刻を調べました。
あと、80分八戸行はありません」CS
「えっつ、
・・・・」
私はあきらめた。
これがへき地というものだ。

霧の中を北上 完

霧の中を北上(その4)

2019年12月16日 18:37

田植えに備えているのか、道路の両脇の農家では、
人影が多かった。
交通量の少ない道路をウーウーサイレンの赤車は緊急走行した。
現場までの距離は30分程度だったが、
救急車はすでに現場を出発していた。
約15分走ったところで、
前方に白車が見えた。
赤車と白車は道路上でドッキング成功した。

私は、白車に乗り移った。
まずは、胸の聴診から始めた。
それから、血圧、脈拍を確認した。
血圧は145だった。
一人目の患者と違い、高くはなかった。
次に、脳卒中スケールを付けた。
現場で上肢の握力が落ちていたが、
NIHSSの上肢の下垂は陰性だった。
指鼻試験は上手くできない。
呂律が回らない。
NIHSSは2点だった。
私は、重症で血管内治療が必要なら八戸ERへ、
内科的治療だけでいいなら、直近病院の脳神経外科へと考えた。
八戸ERへは、陸送で90分。ドクターヘリで15分。
直筋病院へ陸送で40分。
「いつ具合悪くなったのですか」
私は、同乗していた娘さんと本人に尋ねてが、
明確な返事はなかった。
起床時に箸が持てなかったという事も聞き出せた。
もしそうなら、発症は、起床時以前という事になる。
脳梗塞だとすれば、
血栓溶解療法の4時間半には時間切れ。
症状が軽いので、
血管内治療の適応はない。
私は、CSへ電話を入れた。
(続く)